マーケティングとは何か?


マーケティングは、イノベーションと並び事業の両輪をなすものである。マーケティングとイノベーション、この2つこそが顧客の創造を果たすことができる。即ち、企業を存続できる唯一の武器と言っても過言ではない。

マーケティングは、顧客の欲求を満たす価値を提供するのに対して、イノベーションは顧客の新しい価値を創造・提供するものである。

 

[ マーケティング目次 ]
■ マーケティング
 ・マーケティングとは何か?
 ・起業家としてのマーケティング
マーケティング ― 環境分析(SWOT分析) ―
マーケティング ― ターゲットマーケティング(STP) ―
マーケティング ― マーケティングミックス ―
マーケティング ― マーケティング戦略 ―

 

 

マーケティングとは何か?

この2つの武器のうちの一つ、マーケティングとはそもそも何なのか?に附いてである。
ここではマーケティングに絞り込みイノベーションについては後述することにする。

マーケティングについて、多くの人はセールスや広告みたいなものとして捉えているいるが、間違いではないがセールスや広告はマーケティングの一部でしかない。

以前は営業(セールス)が会社で重要な位置を占めていた時代もあった。商品を売り込むために汗を流し足で顧客を獲得。しかし、時代と共に顧客も変わりセールスが来るとインターホン越しにお断り。次にポスティングによる顧客へのアプローチへと変わるが、顧客サイドから見たら良い迷惑で、チラシを見もしないでごみ箱へポイ。

 

誤解がないように釈明するが、セールスや広告が間違っていると言っているのではない。セールスや広告をマーケティングだと思い込んでいる企業の上層部が間違っているだけである。

企業も進化しているが、顧客も進化している。否、その逆である顧客の意識の変化が企業を変えている。このことを多くの大手企業は早くから気付いていたが、一部の中小・零細企業は気付いていないところが多いみたいだ。気付いている中小・零細企業は成長している。

この大手企業と中小・零細企業との違いは何なのだろう?成長している中小・零細企業とそうでない中小・零細企業との差は名なのだろう?と、ふと疑問が湧いてくるのは私だけだろうか。

 

確かに、中小・零細企業は確かに大手企業のように資金もないし、人材もいない。だが資金も人材も同じような中小・零細企業でも成長組とそうでない組が存在する。

成長できない中小・零細企業は一体何が不足しているのだろうか?資金力?人材?それとも・・・?いろいろな理由はあると思うが、私が思うにトップのマーケティングに関する知識不足ではないかと思っている。

 

起業家としてのマーケティング

前述したのは、起業を志す若しくは起業仕立ての方は特に読んで頂きたい。起業時から大企業のトップの座に就く訳ではないはずである。最初はどんな大企業も零細企業からスタートしている。トヨタもホンダもパナソニックも東芝も、最初は小さな○○商店からである。

確かに背景には高度成長があったかもしれないが、高度成長期にはトヨタやパナソニックだけが存在していたのではない。その他の同業者も多数存在していた。しかしトヨタに至っては、今や世界のトヨタと言われるまでに成長したのは何故なのか?

私は良くトヨタと日産の話すことがある。以前、車業界では「技術の日産、販売のトヨタ」と言われた時代があった。業績も日産の方がトヨタより業績が良かった。しかし、継続的な販売不振により、2兆円あまりの有利子債務を抱え倒産寸前の経営状態となっり、1990年ルノーとの資本提携を結び、同社の傘下に入り更生を図ることになった。

片や純国産の世界のトヨタ。方やルノー傘下に入った日産。何がトヨタと日産に起こったのか?

 

 

 

当時の日産は技術に走り、トヨタはデザイン、乗り心地に舵を取った。この戦略こそが将来大きく左右することになった要因の一つでもある。
もう一つの要因は販売網にある。日産は直営の販売店を全国に展開。一方のトヨタはFC展開。直営店の場合、利益は高いが経費がかかる。それに対し、FCの場合利益は抑えられるがその分経費は少なくて済む。

一つ目の要因は、マーケティング戦略の違いであり。二つ目の要因は経営戦略の違いである。この二点の違いがその後の企業を大きく分けた要因だと思っている。

 

このようなことはほんの一例であり、何も大手企業に限ったことではない。大小は違えども、中小企業でも零細企業でも起こることである。マーケティング戦略の違い、経営戦略の違い。起業を志す人だからこそこの違いを考えて頂きたい。

 

何もマーケティングは、大手企業の為にあるものではない。大手企業のように資金もないし、人材もいない。そんな声が聞こえてくるが、資金が無くても人材がいなくても、マーケティングを少しでも知れば、今すぐにでもできることは山のようにある。マーケティングは中小企業や零細企業が今日の顧客を満足させ、明日の顧客を生み出すために取り入れるべきツールである。

もしあなたが起業を志す人であれば、マーケティングの「マ」の字も知らないのでは、先行きが危ぶまれるのは火をみるより明らか。マーケターに成らずともせめてマーケティングの「マーケティ」位までは理解して貰いたいと切に思う。