[ マーケティング目次 ]
■ マーケティング
■ マーケティング ― 環境分析(SWOT分析) ―
・マーケティング≠セールス/広告
・SWOT分析
・SWOT分析の流れ
・SWOTで遊んでみた
■ マーケティング ― ターゲットマーケティング(STP) ―
■ マーケティング ― マーケティングミックス ―
■ マーケティング ― マーケティング戦略 ―
マーケティング≠セールス/広告
”マーケティング”で、セールスや広告はマーケティングの一部と言ったが、果たしてそうであろうか?
確かに、セールスや広告は販促としては有効であろう。だが、マーケティングの目的は「顧客の欲求を満たす価値を提供すること」である。セールスや広告で顧客の欲求を満たすことができるのであろうか?
「顧客の欲求を満たす」。この視点に立つと、セールスや広告だけの販売方法は顧客の欲求を無視した一方通行でしかない。顧客が何を望んでいるのかも分からず、自社の強みだけを顧客に押し付ける企業(なかには強みさえも持たない企業もある)もあるが、このような企業が長続きするのは奇跡に近い。
そもそものマーケティングの本来の役割は、「セールス(売る)」という行為を不要としたものである。その為には、顧客の事を知る事から始めなければならない。自社の商品を欲する顧客は誰か?その顧客はどんな生活をしているのか?年齢は?年収は?家族構成は?・・・。等々、顧客の事を知ることから始めなければならない。
SWOT分析
SWOT分析は、S(Strength強み)、W(Weakness弱み)、O(Opportunity機会)、T(Threat脅威)の頭文字をとり”SWOT”とした分析ツールで、外部環境と内部環境に対して、顧客や競合などからの機会と脅威を分析することで、事業機会を知ることができるフレームワークである。
SWOT分析には、外部環境分析と内部環境がある。更に、外部環境にはマクロ環境とミクロ環境とがある。(上記したのは外部環境分析のミクロ環境にあたる。)
SWOT分析の大まかな流れは「外部環境→内部環境→クロスSWOT分析→戦略オプションの作成」となる。
SWOT分析の流れ
SWOT分析をするに当たり、最初に自社でコントロールできない外部環境から行う。
外部環境の「マクロ環境」では、人口統計、経済環境、技術環境・・・。更には、競合分析としてファイブフォース分析等で競合企業を分析することになる。
「ミクロ環境」では、顧客の基本的属性、消費者行動等を分析し「機会と脅威」を導き出す。
外部環境の分析の次にすべきことは「内部環境分析」即ち、自社の強みと弱みを知ることである。
内部環境分析には、技術力、市場シェア、財務力、更にバリューチェーン・・・等、自社でコントロールできる要素を分析することになる。
また、外部環境と内部環境で注意すべき点は主観を交えない事実を調査・記載することである。主観が入ると間違った結果を導き出すことになるので注意が必要である。
外部環境と内部環境で集めた情報から成功要因(KSF)を導き出すのだが、そのために「クロスSWOT分析」を行うことになる。
クロスSWOT分析では、外部環境と内部環境で収集してきた情報を元に、それぞれを掛けあわせて下記の4つの問いに答えて行く事になる。
・強み×機会:自社の強みで取り込むことができる事業機会は何か?
・強み×脅威:自社の強みで脅威を回避できないか?他社には脅威でも自社の強みで事業機会にできないか?
・弱み×機会:自社の弱みで事業機会を取りこぼさないためには何が必要か?
・弱み×脅威:脅威と弱みが合わさって最悪の事態を招かないためには?
クロスSWOT分析で最も重要なのが「強み×機会」である。自社の強みを活かし機会を勝ち取るための戦略オプションを最低でも3つ作る。
※戦略オプションに関しては「戦略」を参考に。
製品(商品・サービス)が売れない。と思ったなら是非ともSWOT分析をして欲しい。特に起業される方や小規模企業の場合は、ミクロ環境を分析するだけでも顧客が見えてくる。顧客が見えてくると顧客の欲求も見えてくる。顧客の欲求が見えてくると、何をどのように提供したが良いかも見えてくるはずである。
SWOTで遊んでみた
SWOT分析を事業だけに使うのはもったいない!
という事で、恋愛にも応用してみてはどうだろうか?
まずは、好きな人の外部環境のマクロ環境とミクロ環境で機会と脅威を洗い出し、内部環境では自分の強みと弱みを書き込む。
クロスSWOT分析で、
・強み×機会:自分の強みで人を取り込むことができるチャンスは何か?
・強み×脅威:自分の強みで人から嫌われるのを回避できないか?他の人には脅威でも自分の強みでチャンスにできないか?
・弱み×機会:自分の弱みでチャンスを取りこぼさないためには何が必要か?
・弱み×脅威:脅威と弱みが合わさって最悪の事態を招かないためには?
気になる異性がいたら一度クロスSWOT分析をしてみては如何かな?
※ 気になる人と本気で付き合いたいと思っている方は「恋愛マーケティング」を。