「金融機関の真実」を知る


「金融機関の真実」を知る

「雨の日に傘を取り上げ、晴れの日は傘を差し出す」
金融機関、特に銀行によく使われる言葉です。私も経験しました。本当に辛い経験でした。企業にとって資金は血液です。血液が止まると人は死に至ります。企業も同じです。

事業を続けていると、経営状態が良い時もあるし悪い時もあります。良い時には、銀行は借りる必要もないお金を借りてくれと言ってきます。メインバンクとの付き合いもあり、無下に断ることもできず借入れを起こす。しかし、事業が上手くいかなくなってくると、借入れを申し入れても拒否されます。こんなもんです銀行ってところは・・・。銀行とはいえ株式会社なので、リスクを避けるのは仕方のないことです。

そもそも借入れ自体は悪いことではありません。赤字を借り入れで埋めるような経営をしたこと自体が間違っていることです。皆さんもこのようにならないように経営に努めて下さい。

赤字になる原因は多くの場合、粗利益が少ないか固定費が多いかのどちらかです。逆に言えば、赤字にならないようにするには、粗利益を増やすか固定費を減らすようにすれば良いだけです。

粗利益が少ないケースで考えられるのが、売上が少ないか変動費が大きいかです。固定費が多いケースでは、人件費や家賃などが多い事が考えられます。この二つを改善すれば利益は自ずから出るようになってきます。

しかし、この二つの問題点を解消するには時間がかかります。

改善するには「粗利益と固定費」がどれ位かを数字で把握することです。売り上げを伸ばしても粗利益がなければ、会社は赤字経営になります。利益を上げようと売上に目を向けずに、粗利益に目を向けた経営をすることです。

また、固定費を削減するには、固定費全てを見直すことです。小さな固定費(水道光熱費等)から大きな固定費(人件費、家賃など)を見直していきます。「これ以上削減できない」から「もう一度見直そう」と固定費削減に取り掛かることです。固定費削減に聖域を作ってはいけません。

会社が倒産するのは、赤字経営ばかりではありません。黒字倒産という言葉があるように、黒字経営の時でも倒産の危機に面します。黒字倒産の原因は色々ありますが、多くの場合キャッシュフローがマイナス状態になった時です。損益計算書では黒字でも手元に現金が無いと支払いができなくなります。これが黒字倒産です。

赤字でも倒産しない会社、黒字で倒産する会社。これの分岐点はキャッシュフローにあります。倒産の憂き目にあわないようにするには、損益計算書や貸借対照表よりも重要性が高いキャッシュフロー計算書を常にプラスの状態に保つ経営に心がけることです。

キャッシュフローをプラスの状態にするには、仕入代金の支払いをできるだけ先に延ばし、売上はできるだけ早く回収し、無駄な投資や過剰な仕入にならないように注意し、前払いのビジネスを増やすことで実現できます。

キャッシュフローを常にプラスの状態にすることは、経営者のもっとも大事な仕事でもあります。支払いに頭を悩ますこともなく、日々の事業に集中できるので、経営状態はさらに良くなっていきます。

 

 

みなさん如何でしたか?凄く長くなりましたが、少しは参考になる事がありましたでしょうか。

会社を立ち上げるのは簡単なことです。しかし覚悟がいる事でもあります。

独立当初、父の会社の社長の元に父が連れて行ってくれました。当時全国の商工会の会長をされていた社長でしたが、病で床に伏せられていました。その時の社長の「商売は血の出るような努力をしないといけない」の言葉が今でも耳に残っています。

会社を経営するという事は、自分の人生のみならず、多くの人の人生をも左右しかねないことです。全ての責任を取れることなどありません。責任を取れるのはお金のことだけです。

日本には変な風潮があります。一度失敗した人間は「失敗者」のレッテルを貼らることです。このレッテルを貼られないよう日々事業に専念してください。一度貼られると剥がすには時間と膨大なエネルギーが必要となります。

失敗者にならない為にも、起業する人、現在事業を営んでいる人が「しくじり先生」みたいにならないよう、「しくじり先生」の経験を活かして欲しいと思っています。もし悩んだり、迷ったりしたら遠慮なく連絡してください。私にできることなら力になりたいと思っています。それがこのサイトを立ち上げた理由の一つでもあります。

皆様が輝く未来を手に入れられる事を心より願っています。

 

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