イノベーション7つの機会


[ イノベーション目次 ]
イノベーションの意味
■ イノベーション7つの機会
・イノベーションは現在の為に行わなければならない
・イノベーション7つの機会
イノベーション成功の条件

 

イノベーションの7つの機会はドラッガーの著書「イノベーションと企業家精神」をまとめたもの。

ドラッガーの提唱するイノベーションには7つの機会があるとしている。何かの参考になればと思い、7つそれぞれの機会の概要を下記に記載した。

 

イノベーションは現在の為に行わなければならない

マーケティングと違い、イノベーションは遠い未来に行うように錯覚しがちだが、イノベーションもマーケティング同様、現在のために行わなければならない。

イノベーションは未来のために行ってはならない。現在のために行わなければならない。
確かにイノベーションは長期にわたって影響を与えるかもしれないし、20年経たなければ完成しないかもしれない。だが、25年後には、大勢の高齢者がこれを必要とするようになる。というのでは十分でない。「これを必要とする高齢者はすでに大勢いる。25年後にはもっと大勢いる」と言えなければならない。

 

 

イノベーション7つの機会

イノベーション 第一の機会:予期せぬ成功と失敗

人は長く続いてきたものが正しいと思いがちである。結果、何か予期せぬことが起こっても、通常は無視してしまう、もしくは気づくことさえない。

しかし、こうした予期せぬことは、自らが定義している事業や市場、顧客に何らかの変化が起こったとも考えられる。この考えに従うと、予期せぬことの生起をすでに起こった未来としてとらえることで、市場や顧客の変化に対応したイノベーションを実現できる可能性が高くなる。

 

イノベーション 第二の機会:ギャップを探す

ギャップとは、現実にあるものと、あるべきものとの乖離、あるいは誰もがそうあるべきとしているものとの乖離であり、不一致である。原因はわからないことがある。見当さえつかないことがある。だがそれにもかかわらずギャップの存在はイノベーションの機会を示す兆候である。

ギャップは定量的ではなく定性的である。ギャップとは予期せぬ成功や失敗と同じように、すでに起こった変化や起こりうる変化の兆候である。

 

イノベーション 第三の機会:ニーズを見つける

予期せぬ成功や失敗、ギャップは、すでに存在するイノベーションの機会である。しかし存在していないもの、すなわちイノベーションの母としてのニーズについて検討する。

イノベーションの母としてのニーズは限定されたニーズである。漠然とした一般的なニーズではない。具体的でなければならない。それは、予期せぬ成功や失敗、ギャップと同じように企業や産業の内部に存在する。

 

イノベーション 第四の機会:産業構造の変化

産業や市場の構造は非常に安定的に見えるため、内部の人間は、そのような状態こそ秩序であり、自然であり永久に続くものと考える。しかし現実には産業や市場の構造は脆弱である。小さな力によって簡単にしかも瞬時に解体する。
そのときその産業に属するあらゆる者が直ちに行動を起こさなければならなくなる。昨日までと同じ仕事のやり方では惨事を避けられない。つぶれる。少なくともトップの地位を失う。その地位はほとんど取り戻せない。

産業と市場の構造変化はイノベーションの機会である。それは業界に関る全ての者に企業家精神を要求する。あらゆる者が
「わが社の事業は何か」を問わなければならない。新しい答えを出さなければならない。

 

イノベーション 第五の機会:人口構造の変化

産業や市場の外部に現れるイノベーションの機会がある。人口構造の変化、認識の変化、新しい知識の出現である。これらの変化は、社会的、形而上的、政治的、知的な世界における変化である。

産業や市場の外部における変化のうち、人口の増減、年齢構成、雇用、教育水準、所得など人口構造の変化ほど明白なものはない。それらの変化がもたらすものは予測が容易である。しかもリードタイムまで明らかである。

 

イノベーション 第六の機会:認識の変化

認識の変化に基づくイノベーションにはタイミングは決定的に重要である。とはいえ、認識の変化をイノベーションの機会に利用しようとして急すぎることは危険が伴う。そもそも認識の変化と見えるものの多くは一時的な流行にすぎない。一年か二年のうちには消える。一時的な流行と本当の変化は一見して明らかというものではない。そのうえ、認識の変化がいかなる結果をもたらすかを知ることはほとんど可能である。

認識の変化をイノベーションの機会としてとらえるうえで、模倣は役に立たない。自らが最初に手をつけなければならない。ところが認識の変化が一時的なものか永続的なものかはなかなか見極めがつかない。したがって、認識の変化に基づくイノベーションは、小規模に着手しなければならない。

 

イノベーション 第七の機会:新しい知識の活用

発明発見という新しい知識に基づくイノベーションは、いわば企業家精神のスーパースターである。たちまち有名になる。金にもなる。これが一般にイノベーションといわれているものである。

イノベーションのもとになる知識は、必ずしも技術的なものである必要はない。社会的な知識も同じかそれ以上に大きな影響をもたらす。

知識によるイノベーションは、その基本的な性格、すなわち実を結ぶまでのリードタイムの長さ、失敗の確立、不確実性、付随する問題などがほかのイノベーションと大きく異なる。イノベーションのスーパースターらしく、気まぐれでマネジメントが難しい。