戦略の種類


一言で戦略と言うが、戦略にも経営戦略、事業戦略、総力戦略、ニッチ戦略・・・など、戦略と名が付くものが多くて、起業される方にとっては特に分かりづらいと思う。そこで戦略と言われるものを分かりやすく体系的にしたのが図1-1である。この図は「MBAマネジメント・ブック」から引用したものだ。

図のなかにで戦略と名がつくのは、全体戦略、事業戦略、機能戦略の3つしかない。では、ニッチ戦略とか、マーケティング戦略とかは一体何なのか?と迷われる起業される方は多いと思う。○○戦略と名が付くものは殆どが事業戦略にあたる。

下記に全体戦略、事業戦略、機能戦略について概要を期したので参考にして欲しい。

 

[ 起業家戦略目次 ]
戦略とは何か?
■ 戦略の種類
・全体戦略
・事業戦略
・機能戦略
・戦略の重要性
戦略策定プロセス

 

 

 

全体戦略

全体戦略とは、成長戦略とも言われ、企業の製品・サービスと市場の組み合わせによる事業領域(事業ドメイン)の決定にかかわる全社的戦略のことである。どの事業領域で戦い、何を競争力の源泉とし、どのような事業の組み合わせ(事業ポートフォリオ)を持ち、どのように経営資源を各事業に配分するかを決定する。また、新規事業分野への参入や既存事業分野からの撤退を決定する戦略であり、事業領域、資源展開、事業間のシナジーが主要な戦略構成要素である。

複数の事業を手がける企業(多角化企業)の場合、事業ごとの戦略以外に企業全体としての視点が必要になるため、各事業への資源配分において全社最適化しなくてはならない。だが、起業したては単一の事業しか持たないので、全社戦略は事業戦略と同じと考えてよい。

 

事業戦略

事業戦略とは、個別の事業分野において競争に勝ち抜くための戦略で、競争戦略とも言われる。

事業単位ごとに焦点をあて具体的な事業活動を行うための戦略であり、資源展開と競争優位性が主要な戦略構成要素である。

事業戦略では、特定市場における企業間の競争を分析し、より具体的なアクション・プランを策定・実施することが求められる。

 

機能戦略

機能戦略とは、事業戦略を具体的に展開するために必要となる機能レベルの戦略で、機能領域ごとの目指す方向を明確にする戦略の事である。考え方としては、機能戦略は事業戦略に対する戦術であると考えれば、分かりやすいと思う。

機能戦略は、特に事業戦略に基づいて立てることと、機能間の戦略に整合性を持たせることがポイントになる。

 

戦略の重要性

「起業したてだから経営戦略など必要ない!」と思われる方もおられると思う。

しかし、起業して会社を運営していくのであれば、それに見合った経営戦略というものが必要だ。戦略とは、どのようにして儲け、どのようにして利益を拡大していくかを考える事である。
「戦略なくして利益なし、利益なくして存続なし」である。

 

時代はバブル期のような作れば売れる時代ではない。バブル期は戦略など必要なかったが、デフレが続く今の時代は作っても売れない時代である。だからこそ利益を生み出すために戦略が必要になってくる。

起業を考えているのであれば、起業前からでも経営戦略を考えて置くことは重要なことだ。運営後も運営状況にあわせて、経営戦略を適宜考えていかなければならない。