組織とは何ぞや?


戦略あるところに組織あり。組織は戦略を達成させるために存在する。組織は凡人に非凡なる事を行わせることにある。凡人から強みを引き出さし、他の者の助けとすることができるか否かが、組織の良否を決定する。

組織の役割は、人の弱みを無意味にすることである。すなわち、組織の良否は、そこに成果中心の精神があるか否かによって決まる。

 

[ 組織構造目次 ]
■ 組織とは何ぞや?
組織の条件
仕事を組織する方法

 

 

組織に必要なもの

組織には色々な構造を持った組織がある。組織構造に関しては次に紹介するが、如何なる組織であれ、共通した組織に必要なものがある。それが「成果中心に考える組織」「機会に集中する組織」「人事に関する意思決定」「真摯さこそ唯一絶対条件」である。

これらを持たない組織は組織として機能しない。成果も期待できない。

 

■ 成果中心に考える組織

組織の焦点は、成果に合わせなければならない。

あらゆる組織が、事なかれ主義の誘惑にさらされる。だが組織の健全さとは、高度の基準の要求である。目標管理が要求されるのも、高度の基準が必要だからである。

成果とは百発百中のことではない。成果とは長期のものである。すなわち失敗や間違いをしない者を信用してはならないということである。それは、見せかけか、無難なこと、下らないことにしか手をつけない者である。

成果とは打率である。弱みがないことを評価してはならない。そのようなことでは、意欲を失わせ、士気を損なう。人は、優れているほど多くのまちがいをおかす。優れているほど新しいことを試みる。

 

■ 機会に集中する組織

組織の焦点は、問題ではなく機会に合わせなければならない。

組織は問題ではなく機会に目を向けることによって、その精神を高く維持することができる。機会にエネルギーを集中するとき、興奮、挑戦、満足感に満ちる。

しかし問題は無視できない。だが、問題中心の組織は守りの組織である。それはいつになっても、昨日を黄金時代と考える組織である。悪くさえならなければ成果をあげていると考える組織である。

 

■ 人事に関する意思決定

配置、昇給、降級、解雇など人事に関わる意思決定は、組織の信条と価値観に沿って行われなければならない。これらの決定こそ真の管理手段となる。

成果中心の精神を高く維持するには、配置、昇給、昇進、降級、解雇などの人事に関る意思決定こそ、最大の管理手段であることを認識する必要がある。それらの決定は、人間行動に対して数字や報告よりもはるかに影響力を与える。組織のなかの人間に対して、マネジメントが本当に欲し、重視し、報いようとしているものが何であるかを知らせる。

 

■ 真摯さこそ唯一絶対条件

人事に関る決定は真摯さこそ唯一絶対条件であり、すでに身につけていなければならない資質であることを明らかにするものでなければならない。

真摯さを絶対視して、初めてまともな組織と言える。それはまず、人事に関る決定において象徴的に表れる。真摯さは、とってつけるわけにはいかない。すでに身につけていなければならない。ごまかしがきかないものである。

 

組織のマネージャーとしての真摯さとは

知識もさしてなくて、仕事ぶりもお粗末であって判断力や行動力が欠如していても、マネージャーとして無害なことがある。しかし、いかに知識があり、聡明であって上手に仕事をこなしても、真摯さに欠けていては組織を破壊する。組織にとってもっとも重要な資源である人間を破壊する。組織の精神を損ない、業績を低下させる。

 

【マネージャーとして失格とすべき真摯さの欠如】

1、強みより弱みに目を向ける者をマネージャーに任命してはならない。
できないことに気づいても、できることに目のいかない者は、やがて組織の精神を低下させる。
2、何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心を持つものをマネージャーに任命してはならない。
仕事よりも人を重視することは、一種の堕落であり、やがては組織全体を堕落させる。
3、真摯さよりも、頭の良さを重視する者をマネージャーに任命してはならない。
そのような者は人として未熟であって、しかもその未熟さは通常なおらない。
4、部下に脅威を感じる者を昇進させてはならない。
そのような者は人間として弱い。
5、自らの仕事に高い基準を設定しない者もマネージャーに任命してはならない。
そのような者をマネージャーにすることは、やがてマネジメントと仕事に対するあなどりを生む